薪ストーブをテントで(は夢で終わり)

へにゃキャン

『薪ストーブをテントで使いたい!!』
結構憧れですよねぇ。そして、実感した去年12月のキャンプ。そして購入した薪ストーブ。そしてテント内設置の準備(台座の作成遮熱対応など)
準備はしてきました。でも、まだテントに穴を開けていません。いろいろ考えている内に暑くなっちゃって・・・(笑)
しかし、今は10月。急に気温も下がり始め、もうすぐ冬キャンシーズンです。なので、今のうちに対応しておこう。と計画し、2024年10月14日(月・祝)にテントの穴開けを行い、試験運転を行いました。いよいよ目的が果たせることに・・・!!

というわけで、まずはテントを設置します。テントはご存じDoDのエイテントです。
ノーマル状態左側が入り口です。右も同じですが裏口?になります。
普段の運用では、入り口左側にベッド・シュラフで右側が荷物置き場。なので、右側にストーブを置くことになります。そして側面(写真で言うと手前側)は半円の通気窓。この網に穴を開けるのはいただけないので、裏口・すなわち右側のポリエステル壁面に穴を開けることが必然的に確定されます。
実際にストーブ台座を使って薪ストーブをセッティングして穴開け位置を確認、マーキングします。
煙突は直径10cmですが、テントに触れるところは断熱処理を行い直径16cmにまで膨らんでいます。このサイズは煙突用シートの穴サイズ。1辺40cmくらいの煙突用シートを貼り付けるため、実際の穴開けはそこからさらに数cm大きい穴を開ける必要があります。
「ストーブジャケット」とかいう名称らしいです。6000円もします。
高い。高いよ・・・(ToT)

で、マーキング。
穴開け位置のマーキングこの段階では煙突サイズです。

そしてハサミでチョッキン。
カット
この後、断熱処理した煙突が通るようにサイズ調整(もう少し大きくカット)して、裁縫用の接着剤(ダイソーで購入)を2本使ってガッツリ塗りたくって貼り付けます。
通常運用時
煙突使用時
この状態で3時間ほど放置(乾燥)させます。

でもって、あとは煙突を設置します。
今回は見ての通り横出しにしています。これはキャンプ場で実際にストーブを使われている方にお聞きして出した結論となります。何を聞いたかというと、「穴から雨漏りしませんか?」です。答えは即答で「します」とのこと。ストーブ使用時は熱で蒸発するので水漏れはないそうですが、火を消すと雨漏りするそうです。まぁそうですよね。天井(斜面)だとどうしてもね。予想通りです。であれば、横出しが良いでしょう。
なお、横出しする場合
・あまり長くしない
・縦方向は横の2倍以上
というのが暗黙のルールだそうです(調査の結果)。垂直方向の煙突は空気の上昇気流を作るために必要で、横サイズの2倍以上が良いそうです。
また
・テントから最低50cm。75cm以上煙突の上端を離す
というルールもあります。これは火の粉が落ちてきたときに50cmくらいまででほぼすべてが鎮火するためとのこと。安全を考えれば1mくらい欲しいかも知れません。

今回は横出しです。長管(約90cm)1本なので垂直に2本以上。今回は3本用意しました。
また、曲げにはエビ管ではなく直角管を使用します。理由は雨天時に入ってくる雨水をストーブに入れないためです。そのまま落下していただく形にしました。
で、結局3m以上立ち上がる煙突のため3ないし4方向のガイロープで固定する形をとりました。煙突立ち上げ部分には建築用の土台金具を用意し安定下を図っています。

と、文章で書くとこんな感じですが、できあがりがコチラです。
設置完了の図カッコイイ・・・
見た目、「出来るテント」に見えますね(笑)
それでは火入れしてみましょう。どうなるかな?
使用中の図キャンプ場で良く見る絵面。コレですよねぇ
使用中の図(大きな表示用の横画像)

ス・テ・キ♥

ちなみにテント内はこんな感じです。
テント内風景出来るキャンパー。って感じ?(笑)
なんか良い感じじゃないですか。
現在の外気温は・・・20度。暖かい日でストーブ試験なので暑いです。熱いです。仕方ないですけどね。
テント内でのチェックは
・煙が漏れてないか(燃焼温度にもよります)
・薪を追加するときに床面に問題が無いか
・壁面・天井の熱の確認
です。

壁面は風防版で完全に遮熱できています。これは予想以上の効果がありました。一方の天井はかなり熱くなっています。ポリコットンで良かったですが、ちょっと気になるかな・・・寒い時(0度くらいとか)どうなるんでしょうかね?

床面は焚き火シートを敷いてあるので問題はなさそうです

煙は全部外に吸い出されているようです。全く問題ありません。前回は燃焼温度が低い(150度くらい)ためか、継ぎ目のあちこちから煙が漏れてましたが大丈夫そうです。で、現在の燃焼温度はコチラ
開始5分後の温度
ん?振り切ってないか?

開始5分くらい。広葉樹を突っ込んでますが乾燥しているから?火付きが良いというか・・・熱すぎるっ!温度計とか煙突の断熱部分から煙りが出始めてますね。ちょっと燃えすぎというか温度が高すぎな気がする。変なニオイもする・・・まぁ初めての断熱なので焼き入れされているのかもしれません。

けど・・・煙って出るの?ニオイはともかく煙は怪しくない?
とか考えて見ていると、ポッとろうそくの火のようなモノがテント内の断熱シートから発生。
燃えちゃったよっ
すぐに用意しておいたバケツの水をかけて消火。ストーブ・煙突にも水をかけて冷却。水は高温すぎるところにかけると水玉が踊るんです。見たことありますか?久しぶりに見ました・・・
で、ストーブの蓋を開けて水をぶっかけて強制消火。蓋をしてしばらく放置して冷めてくるのを待ちます。
煙突からはすごい量の白い煙が延々と出続けています・・・

30分後。
ストーブ温度は100度くらいまでさがったようです。
危ねー危ねー。お試しして良かったよ。これ、キャンプ場だったら大惨事になっていたところです。
ちょっと煙突、長すぎたのかなぁ。垂直が長いので上昇気流がすごくて吸気により豪快に燃えちゃったんだろうなぁ。と予想します。つまり、効果は絶大で許容オーバーしてしまった。ということと結論づけました。
うん、テント内で薪ストーブは危険。封印することにします。薪ストーブは屋外利用限定で。風の強い日でも使えるので用途はありますし、そういうものです。正しく使いましょう。私の場合は自己責任で使うことはやめることにします。

約10ヶ月かけて計画して準備してきましたが、これはダメ。危なすぎ。デカ暖2にがんばってもらうことにします(アレなら安心)