温水ポッドの実力測定と改良

なんちゃってキャンピングカーへにゃキャン

ワークマンの真空ハイブリッドコンテナを温水ポッド化(蓋をちょいと加工しただけ)してみましたが、どれだけの実力かを実験してみることにしました。

実験はシンプル。お湯を入れて蓋をして放置。どれくらい温度が変わるかな?というものです。
今回の測定条件は次の通りです。

室温:20度前後
湿度:35%前後
水量:約1.5リットル(満タンの1/3程度)

結果

時刻 水温
07:30 55℃
11:30 45℃
15:30 38℃
19:30 33℃

7時半に沸騰したお湯800ccと水800cc(きっちりではない)をポッドにいれて水温測定したのが55℃です。
直後に蓋をして放置。以降は4時間ごとに水温測定です。
最初の投入直後は55℃ですが、もしかしたら初期壁面温度などで一気に50℃くらいまで下がったのかもしれません。

と言う訳で、ちょっと保温強化策を行ってみることにしました。ネットで「ワークマン 真空ハイブリッドコンテナ」を検索するとちょこちょこと出てくる保冷強化策、「蓋の保冷効果アップ」です。
穴を開けてシンナー系で中の発泡スチロールを溶かし、発泡ウレタンを流し込む。というものです。今回はそれの簡易版である「単に発泡ウレタン流し込み」作戦を開始します。

発泡ウレタンまずはアマゾンさんで発泡ウレタンを購入(775円)です。
んでもって、穴を空けて・・・パイプの太さは約8mm。外側にあけると目立ちそうなので内側・・・は水がなぁ。うーん、内側の横?
と悩みつつ、横ならまぁ目立たないかな。蓋したときには本体壁面に密着して良い感じになるのでは?というイメージで。
で、発泡スチロールはそのままなので、うまく中で分散しないだろうと予想(中央のつまみ部分と円周部分)し、3カ所に穴あけをします。で、3回に分けて注入を計画しました。

ちなみに発泡ウレタンは性格上「1回使い切り」です。3回分割といっても「その場で3回」なのでスプレーとしては1回です。
それから、この温水ポッドを使うに当たり、ポンプとの接続を容易にするためワンタッチジョイントを導入です。

ワンタッチジョイントホース内径7.5mm-9mm対応のタイプ。
このジョイント、@875円とちょっとお高め。これを3セット購入です。1つは今回の温水ポッド。残り2つはなんちゃってシンクを大小2つ作成しており、それらのポンプともともと接続予定の2リットルペットボトルの蓋用ホースです。
温水ポッド側はオス端子。ポンプ側をメス端子としておきました。これは、このジョイントを検索すると分かりますが、元々は水道ホースや蛇口の連結用です。そのため、蛇口等の「水の吐出口」がオス端子となります。洗濯機の水道ホースを連想してもらってもOKです。水の受け側である洗濯機や今回ではポンプ側はメス端子です。それに倣って「水タンク側」をオス端子としています。

御託はこれくらいにして、ホース・・・実は内径が6mmでした。なのでジョイントはちょっと大きくて素直に入らないです・・・
ちょっときつめくらいが水漏れなしで良いのですが、ちょっとキツすぎて全然入りません。こういうときはホースを熱湯にちょっとつけてグニャグニャにして突っ込みます!!

で、こうなりました。

ジョイント取り付けバッチリです。(水漏れチェック済み)

ではメイン作業に入りましょう。まずは中央の取って部分のところだけ(蓋の内側の横)にφ2mmの歯で穴あけ。そして3.5mm、5mm、6.5mm、8.5mmと歯を順次大きくして穴あけを実施します。で、缶を振りまくってプッシュ!! ズバーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!という音とともにホースがはじき出されて部屋に飛び散るぅっっっっ!!!

大惨事

一瞬の出来事でした・・・

そして、空けた穴から出てくる出てくる、ヘビ花火のごとく・・・
ティッシュで取っても取っても延々と出てくる・・・数枚実施して諦めて放置。まだまだ出てくる出てくる・・・
とりあえずテーブルとか床とか洗濯物とかに飛び散った発泡ウレタンをなんとかしなければ・・・・

ふぅ・・・

(間)

ふぅ・・・

(間)

ふぅ・・・

(間)

 :

キレイに取れないーっ!!キーーーーーーーー!!!!!!

・・・どぉしよぉ・・・

とかしているうちに数時間が経過。なんか発泡ウレタンが乾き始めて、パリッと取れるじゃないですか。あら?もしかして乾燥放置させれば良かったのかしら?とは言ったものの。ある程度はなんとかしないとなぁ。

どうなるかは分かった。とりあえず蓋への注入は終わらせておこう。
ということで、のこり2カ所の穴あけを行って、2つめの穴にはテープで飛び出てこないようにして1つ目の穴でホースを入れてプッシュ。
シュバーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!という音とともに、2つ目の穴からあふれ出るぅっっっっ!!!(テープは吹っ飛びますた(-_-))

大惨事 再び

なんてーこったい・・・

まぁ1回目よりは勢いが少なめだったけれども。
けれどもっ。(大事なことなのでry)

(間)

ふぅ・・・

(間)

落ち着け?まだ慌てる時間・・・だよなぁ、コレ。
今度はウェットティッシュとかでチャレンジ?それよりも手についたのが全然取れないんだよねぇ。
水・お湯・石けん・マジックリン・ハイター・重曹。全滅だよぉ。取れたのは指紋だけだよ。
仕方ないので水分を拭き取ってちょっと乾燥させて、小さなマイナスドライバーで手の甲や指先などコシコシと削り取るしか無いのね。ちょっと痛いけど。

30分ほど両手をコシコシして半分くらい取れました。乾くとペリペリっと剥がすこともできたりします。が、手のしわに入り込んだのはムリ。爪の波目(こすったのであからさまに出てくる)に入ったのも無理そう。これはもう新陳代謝で落ちるのを待つしかないのね。(結局、数時間である程度取れました。人体の不思議)

テーブルとか床。定規を使ってこするとか、爪でひっかく。などして2日がかりで地道に除去作業。完全には取り切れないけれど、もういいや・・・(諦め。そのうち分からなくなるだろう)
問題は、発泡ウレタンが蛍光緑なので目立つこと。ちょっと目に入るんですよね、直径1mmに満たない粒があちこちに。

そして蓋。ボヨヨヨーンとそうとうはみ出しており。でも乾燥するとバリッと剥がすことができます。蓋の隙間にドライバーを突っ込んでゴリゴリとこすって大まかなのを排除。小さいマイナスドライバーやカッターで細かいのを除去。最後はウェットティッシュですくい取り。見た感じ、それっぽく中には入ってるっぽい。まぁすべての穴からあふれ出ている時点で行き渡っているのでしょう。
でも、このままではダメです。発泡ウレタンなんぞ水につかっては水が使い物になりません。飲用としてこのポッドを使う気はあまり無い(洗い物や手荒い用)のですが、ある程度の対策はしておきたい。そこで、先人たちもやっている「内側のアルミテープで蓋全面の張りつめ」を行いました。

蓋の加工後こんな感じ。結構キレイにできたかと。
まぁこんなモンかなぁ。コレでどれだけ効果が出るか知らんけど。吐出ホース入れてるから密閉はされてないけれど、それなりの効果を期待したいところ。

では再実験。前回と比較してみましょう。

室温:前回20度前後 今回23度前後
湿度:前回35%前後 今回40%前後
水量:約1.5リットル(満タンの1/3程度) 前回と今回ほぼ同量

結果

前回 今回
時刻 水温 時刻 水温
07:30 55℃ 07:15 58℃
11:30 45℃ 11:45 45℃
15:30 38℃ 15:35 40℃
19:30 33℃ 19:30 35℃

結論:大差なし

無駄だったな。