冬用タイヤへ交換

半年に一度、タイヤ交換をしています。ノーマルとスタッドレスです。
つまり、タイヤを2セット持っているってことです。
交換は自分でやります。だってタダですもん。頼むと@500円=2000円は最低必要(最近は@2000円とか取るお店もあるようです)なので。道具さえ揃えてしまえば自分でできます。総額は・・・考え方次第ですが10000円もしません。2年=4回自分で交換すれば元が取れてしまいますし、タイヤ交換だけでなくチェーンの巻き付けなどもガンガン出来るようになります。

で。我が愛車のアイシスはタイヤは205-55 R15です。直径15インチでタイヤ幅は205mm。扁平率は55%。つまり205*0.55=112.75mm。これがゴムの高さです。一方のスタッドレスは205だとお高いので1950-65R15にしています。高さは126.75mmになるのですが、これらのタイヤサイズは互換性ありなのでどちらでもOKなんです。

で、これを車に積み込んで作業場所へ行きます。
まずは台車でタイヤと道具一式を車に運びます。
タイヤ交換一式
左側はタイヤと、上にはジャッキ、タイヤのボルト、レンチとか。右側はタイヤ抑え用の発泡スチロールのブロックです。
このほか、空気入れやタイヤの輪っか留めなどが必要です。
で。写っている木材ですが、これは・・・
タイヤ運搬用土台
こんな感じに荷台に敷いて、
タイヤ積載
こんな感じにタイヤを載せます。こうすると走行中にタイヤがゴロゴロしません。木材はホームセンターで安く売っているSPF材です。間隔はタイヤに合わせて、あとは適当にカットしてハンマーでひっぱたくと良い感じの形になります。
で、タイヤを固定させるために
タイヤ固定
発泡スチロールのブロックを両端と真ん中に突っ込みます。真ん中はしっかりと挟み込むようにすると揺れなくなります。
それから工具たちはコチラ。電動ドリルを使うことでボルトの開け閉めが非常に楽ちんかつ効率的になります。
工具たち
そして絶対必要なのがトルクレンチです。最終的な締め付けは、それっぽい締め付けの必要があります。

それでは作業に入ります。写真は右前のタイヤ交換のものです。どこタイヤからやっても作業は同じです。

事前作業1:電動ドリルにタイヤのボルトにあったビットを取り付けておきます。
事前作業2:近くに交換用のタイヤと、そのタイヤのボルトを置きます。ボルトは手の届くところに置きましょう。
使用するモノは近くに置く
事前作業3:取り付けるタイヤの溝に石などが挟まっていないか確認し、挟まっていたらマイナスドライバーなどで取り除きましょう。
小石取のぞき

 
作業1:右前のタイヤを交換するので、反対側の左後ろのタイヤに輪っか留めを仕掛けます。
対面タイヤの輪っか留め

作業2:レンチで右前タイヤのすべてのボルトを緩めます。
レンチで緩める

作業3:ジャッキアップします。タイヤが5cmは浮くようにしましょう。10cmくらいが理想です。
ジャッキアップ
ジャッキアップ具合

作業4:電動ドリルでボルトを外します。手でやると数十秒かかり、1本のタイヤで数分かかります。そのうち握力が無くなってきます。ドリルだと1本数秒。5個でも1分かかりません。超効率的です。
ボルト外し

作業5:タイヤを取り外します。

作業6:交換用タイヤをはめ込みます。

作業7:ボルトを手で2本軽く取り付けます。4本タイヤなら上と下。5本なら上と下のどちらかにしましょう。

作業8:タイヤをしっかりと押しつけて、ドリルで2本のボルトを締め付けます(まだ仮締め状態=軽く締め付ける)。

作業9:残りのボルトを軽く取り付け、同様にドリルで締め付けます。

作業10:ジャッキダウンしてとりあえず終了です。輪っか留めを外します。

 
慣れればこの行程は数分レベルで完了します。
作業5から8までは一気に進めましょう。何かあってジャッキが外れると困りますので。作業7は2本で行きましょう。1本だと心許ないです。

この作業を4回繰り返せば交換自体は『とりあえず』終了です。
取り外したタイヤから小石を取り除いたりして車に積み込みましょう。

 
前後して、最終的なボルトの締め付けを行います。まだ仮締めの状態なので微妙に緩いはずです。この状態で走行すると、下手すればタイヤが外れます。ボルトの締め付けはトルクレンチを使って正しい力加減で締め付けます。ディーラーで確認したところ、95Nから110NくらいでOKだそうです。私は103Nで締め付けています。
最終締め付け

トルクレンチは、締め付け力を設定後に締め付けを行い、1回ないし2回「カチッ」とラチェットされれば規定力で締め付けたことになります。「カチカチカチ・・・」と何回も鳴らす必要はありませんし、鳴らしてはいけません。鳴らせば鳴らすほど少しずつ締め付けていくことになるからです。といっても3回鳴らしたらダメかというと、そんなこともありません。そこまで厳密に考えなくてOKです。

締め付けが終わったら、最後は空気圧調整です。シガー電源タイプの空気入れなどを使うと楽ちんです。
空気圧調整
 
私の場合、作業場所到着から撤収まで1時間程度です。交換作業自体は20分かかりません。タイヤを4箇所に配置したり小石を取ったり、片付けたりのほうが時間がかかります。一番時間がかかるのが空気圧調整でしょうか。4本で10分くらいはかかるんじゃないかと思います。

これで春まで、急な凍結や積雪でも慌てず運転することが出来ます。チェーンは当然携行しています。とはいえ、もちろん油断禁物ですしもらい事故もあります。特に東京・神奈川東部はそういった危機意識はほぼゼロの大馬鹿野郎運転が業者を含め横行していますので気をつけないと。
私の場合は、どちらかというと実家帰省のため。というか、山の方へお出かけする機会が多いので交換しています。出来ることはちゃんとやっておくべきかと。

タイヤ交換後、10km位走行してから念のためボルトの増し締め(ちゃんと締まっているか確認)しましょう。