憧れの薪ストーブ

へにゃキャン

検討しました。やっぱり気になるじゃ無いですか。

でも、テント内での利用に関してはいろいろ調査する必要があります。調査というか確認やら実験やら。屋内から屋外への煙突とかポリエステル壁への対応とか。
それからメンテナンス。毎回の灰の処理とか煙突掃除、連結部のクリーニングなどなど。見た目は良いんですが結構大変っぽいんです。

まぁ、そんなメンテナンスを含めての薪ストーブなんですが、あの魅力ったら・・・
魅力だけでなく暖房能力としても抜群。

そんなわけで大検討しました。それはもう集中審議8時間です(笑)

 
 
結論から述べます。

結論:諦める

なぜか。
8時間の検討なので長いです。最終的な判断は結構あっさりしたモノですが。

まず検討したのは、煙突の出口をどうするか?
テント内からテント外へ煙突を通す必要がありますので、穴を開ける必要があります。
ここでの検討としては
(1)煙突用穴を天井にするのか、壁面にするのか
(2)穴のサイズはどれくらいにするのか
(3)穴の位置をどの当たりにするのか
というのが必要です。

きっちりしたのは実際にモノ(ストーブ)を置いてみての判断になりますが、(1)の天井か壁面かはすぐに決める必要があります。
なぜかというと、ストーブの煙突口の位置が決定するからです。上出しなのか横出しなのかで選べるストーブが変わるからです。もっとも90度の角度変換を使えば縦横左右は制御できます。ですが、ここで煙突の法則があるので注意が必要です。

煙突の法則
 ・立ち上げ長さ≧横引きの長さ×2(ともに最終煙突(煙突出口寄り)の長さに対するもの)
 ・火の粉対策のため、屋根から最低50cm(推奨は75cm)以上煙突を高く
 ・煙突との接触は極力避ける(熱で燃える)

テントで煙突。最初にイメージするのは「ワンポールテントから出ている煙突」では無いでしょうか。テントから出ている部分は1mくらい欲しいよね。というのがポイントのようです。安直なのは上だしのストーブ。もうそのまんまでしょう。

でも、ちょっと考えてみました。雨降ってきたら漏らないか? と。
天井への穴開け。当然隙間が出来ます。そして、煙突を伝って垂れてきそうじゃ無いですか。天井といっても屋根は斜めなので穴も斜めなわけで隙間が大きそうですし。もちろんストーブを使用中は高温になるでしょうから(接触でやけどや布が燃えるくらいです)、速攻蒸発するんでしょうが、就寝時とかでの運用停止時は冷えっ冷えになるので蒸発なんかしません。つまり、テント内に水が落ちてくると思われます。
もちろん煙突貫通部をガッツリと防水対応しておけば良いわけですが、中途半端な対応では燃えるでしょう。

では、テントの壁面。横出しにすればどうでしょう?ワンポールテントではムリですが、ドーム型やロッジ型なら壁面があります。コチラの場合は横引き(煙突を横に伸ばす)が必要になります。ストーブの置き場所にもよりますが1mくらいは引っ張ることでしょう。そこから立ち上げで2m以上。我がエイテントはテント高が2mなので3mまで持ち上げる必要があります。すると、ストーブが倒れます。よって、煙突をサポートする突っ張りが必要。そして3mの高さまで上げるので煙突サポートのロープも必要でしょう。そして触れる位置に煙突露出(しかも外に)になるのでガードも必要。と、対応策がてんこ盛りになります。

パッと一筋縄ではいかないことがおわかりになられたでしょうか。
これらをクリアしないとダメだ。ということです。
しかし、これらは1回決めてしまえば後は何もありません。なので、今だけ考えれば良いことでもあります。

そして、そのことはテントの穴開け位置にも関わってきます。最初から煙突対応されているテントなら何も考える必要なないのですが、所有しているテントはエイテント。エイテントは煙突レスなので考える必要があります。雨を考えると面倒でも壁面が良さそうですが、エイテントの壁面は窓だらけ。後付けの煙突口キットは50cm四方のエリアが必要なようで、どこに配置できるかは実際にテントを張らないと確認できません。
また、壁面や床面の耐熱対応も必要になってきます。相当な高温になるとのことなので必須の対策です。

これらを総合して、ネットでは「薪ストーブは面倒」という記事が多いです。しかし、それを上回る「暖かい。というより暑い」とかの記事も多いのです。冬キャンにはほぼ必須な装備といっても良さそうで、一度やったらやめられないようです。

 
 
うーむ。検討の余地あり。
シーズンインのときでは遅いので、その前。でも私は夏季はキャンプしません。なので、やるなら今の時期しかないのです(来シーズンに間に合わせるなら)。
買っちゃうか?買ってからいろいろ考えるか・・・?(笑)

悪魔の選択。

 
 
 
 
落ち着け。落ち着くんだ、俺様。
ちょっと一息入れようか。

で、再考。そして同じループ。

ここで移動について考えてみることに。移動とは「キャンプ場までの輸送」です。
私は何回か冬キャンして決めたことがあります。それは「12月から2月の厳冬期は車で移動」。バイクでのソロキャンをやりたいと思っていたのですが、いかんせん寒さには勝てません。となると装備が増えます。一番の装備が「ストーブ」です。これ、バイクでは運べないわけです。(それだけならいけますが、テントとか積めないし)
なので、大きさや重さはあまり問題にはならない。と判断ができます。

あ。あっという間に検討終了だよ。
そしてループ(笑)

あうあう・・・

 
 
 
落ち着け。落ち着くんだ、俺様。
ちょっと一息入れようか。

ここで初期投資費用について考えてみることに。初期投資とは、「ストーブの購入」「延長煙突とかの購入」「テント加工キット」とかです。運用時の薪は含みません。あとは「煙突掃除キット」とか「グリス?」とかのメンテ用品も含めてみます。

まずは本体。候補は2つ。
・ホンマ製作所 クッキングストーブ RS-41 12000円くらい
RS-41
・ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-48DX 25000円くらい
APS-48DX
です。(価格は記事投稿時のアマゾン価格です)

RS-41は鉄製で約7kg。煙突は1m程度です。
APS-48DXはステンレス製で約7kgです。煙突が2m程度の高さと煙突支えの足も付いています。
両方とも煙突は横出しです。やっぱり雨を考えると壁面出しのほうが良いかなぁと思って。
RS-41はお値段安めですが煙突の追加(横出し用とか)を考えると、(私の考えているやり方だと)似たような値段まで行ってしまうようです。
あとはお好みと言うことになりそうです。

壁面はともかく、床面の耐熱を考えると、少しでも空気断熱が多い方が良いのでAPS-48DXに軍配。でも、アルミテーブルなどで持ち上げればRS-41も問題クリアです。しかし、その分煙突の床からの位置が高くなります。煙突支えもその高さに順応させる必要があります(48DXも底上げすれば同じ事が言えます)。
また、RS-41は縦型。48DXは横型です。どちらが良いのかはお好みになります。

 
 
 
あうあう・・・

決めかねる。お試しで安い方を買ってみるか?でも煙突の位置はテントの穴開けに直結なので、買い換えって・・・
ということで、寸法図をサイトから入手して検討。すると、どちらも煙突の位置は床から35cm程度の位置と判明。なんとー。コレも決め手にはならない・・・

 
 
 
落ち着け。落ち着くんだ、俺様。
ちょっと一息入れようか。

そもそも、なんで薪ストーブになったのか? これを考えてみよう。もちろん「やってみたいじゃないかー!」というのはある。そして前回の「デカ暖2」はあまり暖房効果が無かったので、これはもう薪ストーブに頼るしか無いだろう。という判断もあった。というか、これが大きな要因。そう、ガスストーブでは火力が足りなかったんです。この火力不足を補うには、石油ストーブしか無いな。と思ったのですが、灯油が面倒。現地調達できるとすれば薪(もしくはガス缶)。というわけでの薪ストーブという判断です。

しかしな・・・メンテが面倒じゃ無いのか?と思ったのも事実(調べてみてわかった)。うーむ・・・でも、焚き火であの暖かさなんだから、エイテントを暖めるのはもう薪ストーブしか無いんじゃ無いだろうか・・・

 
 
 
そんなこんなで7時間経過です。なんというか、決め手が無い。ある程度は固まっているんですがボーダーラインを超えないんです。なんでだろ?

そして不意に「なんでガスストーブじゃダメなんだろ?」と疑問が。
もちろん実際に使ってみての結論なので悩むこともなく「寒いときに使えなかったから」と答えは出ています。そして、使ったときも「外気温0度以下。テント内-1度の時に、ストーブ全開で5度までしか上がらなかった」(ストーブ消したら0度まですぐに冷えたので、ストーブの効果自体は確認済み。でもストーブ周囲半径1mくらいの範囲だけ) から。
自宅での燃焼実験ではかなり効果あったんですが、室温20度での実験じゃだめなのかな・・・
で、実際に使ってたときはガス缶が冷えすぎてガスの気化がうまくいかず。冷たすぎるCB缶を手で暖めたっけ・・・

 
 
 
・・・ん? 寒いから使えなかったのか?朝食もガスがなかなか使えなくて困ったし。
コレに対応するにはOD缶なのかな・・・いやいや、低温対応のCB缶ありますよね。
んんー?低温対応のガス使えばストーブバッチリなんじゃないの? あれ?

ノーマルCB缶(イワタニ製)は3本で現在は700円くらい。
低温対応のCB缶は、メーカー次第だけど3本で900円から1400円。
高いけど、そんなに高い訳でもないですね。普段使いではもったいないけど。

で、薪です。
長時間燃やすには広葉樹が良いらしいです。薪は1束500円から1000円程度。これが数束は必要です。となると数千円です。
あれ?CB缶の方が安くないか?1本で2時間なので3本で6時間。薪は1束1から2時間なので3束程度必要。

おや?
もしかして、低温対応CB缶で運用すれば良くないか?
テント内は別に20度になってもらう必要はないし。10度超えてくれればいいかな程度だし。(15度くらいになって欲しいけど)
ガスストーブだとストーブ単体だけ。薪ストーブは煙突やらメンテナンスやらいろいろ・・・

もしかして・・・ガスストーブってメチャクチャ簡単じゃないのか?ちゃんと温かくなれば。
これ、こんどの冬に試してみる価値ありなのでは?ダメなら薪ストーブにスイッチすれば良いだけで、今買う必要なくない?

 
 
 
これが8時間の検討結果です。

なんとなくランニングコストが高そうなCB缶ですが、薪より安いような気がします。もちろん災害時にCB缶が入手出来るかと問われれば薪よりは難しいでしょう。流通ダウンですから、拾う薪のほうが山では確実。でも市街地では薪のほうがムリとも言えます。お店があればCB缶の取り扱いがあります(ノーマルタイプですが)。となると、防災用品という概念を取り入れたときにはガスストーブが最強な感じがします。
そして、最悪ですが車の中でも使用可能です。薪ストーブはムリ。そういった応用もガスストーブなら出来ます。そして、それを持っている。それを有効/最大活用しないのはもったいないわけで。

ということで、今は薪ストーブは検討保留です。低温CB缶で問題なければ薪ストーブは導入せず。という結論になります。