キャリアを自作しよう 9_使い勝手で考えてみる編

バイク

棚板のお話です。
今用意してあるのは、φ19mm(ポールの直径19mm)の「ミニメタルラック」の板です。
できるだけ大きいの。ということで75cm×40cmのを購入しています。

が。
実はコレが問題になりそうと思い始めまして。

というのも、バイクの積載には法律による制限があります。

・積載物の長さは乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
・積載物の幅は乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
・積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
・積載方法は乗車装置または積載装置の前後30cm、左右15cmを超えないこと

簡単に言うと、「後ろは30cm。左右それぞれ15cmまで出っぱってOK」です。
#重量と高さは基本守れるので省略します。

間違えてはいけないポイントは「ハンドル幅ではない」ということです(ハンドルが一番大きいサイズなのでハンドル幅としています。ミラーはそもそもはみ出ている前提(じゃないと見えない)なので考えなくてOKです)

では「乗車装置」と「積載装置」とはなんぞや?という問題になります。

・乗車装置とはバイクで言うとシートやステップなどの事。
・積載装置は荷台(キャリア)の事。

バックなどを括り付けた時に、シートやキャリアから30cm以上はみ出したらNGと言う事です。
でもでもー。サイドケースとか15cmより大きいよ?という疑問が出てきます。これについては

・物品積載装置は、堅ろうで、かつ、安全、確実に物品を積載できる構造であること

と道路運送車両の保安基準に定義されており、しっかりと取り付けられていればサイドバッグやパニアケースは【積載装置】として扱われるとのことです。ガッツリと固定される(する)ので積載物ではないんですね。
積載物は、紐やゴムなどでくくりつけられる、外れる要素満載の荷物。と言うことのようです。

そういう意味では、土台となるツールボックスは固定はされていないので積載物か?となれば、それに付随する棚板も積載物。
シート幅は最大で実寸40cmなので70cmまで。と言うことになりそうです。パニアケース取り付ければ75cmくらいまで行くので105cmまでOKそうですけども、そんなに幅広だと運転しにくいので考えないことにします。

まぁ、ぐらつきやすいモノはチェックされる。ということですね、きっと。
この考えで行くと、棚板が75cmはイエローゾーン(半レッドゾーン)。なので、安全を見越して70cm×40cmの棚板を用意することにしました。これならイエローですがグリーンよりになります。

 
この棚板はキャップ時にはテーブルとしても使用します。実際に使ってみたのはソロキャンの時。
使い勝手は良好でした。必要十分な大きさでした。(シートとして使った風防が時々移動したけど)
そう、使用時は問題なかったのです。問題が発生したのは就寝時。

テーブルをテント内に待避させた(夜露対策)のですが、どうにも据わりが悪いのです。デンッと場所を取るのです。バーナーと置いてあるので上にものも置けません。テーブル下は高さが微妙で置くものといえば靴くらいでしょうか。
ソロキャン自体はそのくらいで済んだのですが、これからはもう少し考えたいところ。

帰宅後に考察するに、ケースに被せる形で置ければスペースは有効に使えそうです。ですが・・・ケースは40cm幅。40cmの棚板のポールとしては36cmくらいの幅までしか入りません。つまり無理。
やはり最初の計画時での『45cm幅』というのは重要だったのですが、φ19mmでの幅45cmの板はほぼ存在しません。存在するのは60cm×45cm。そう、長さが短いのです。しかもこれ1種類だけ。φ25mmの標準のであれば70cm×45cmは存在しますが、ケースにポールが入らないのでNGなんです。(ケースの選定からやり直しになるし、重い)

板が60cm。ケースは70cm(最大幅は74cm)。左右5cmくらいはみ出る形になります。これが積載時にどう影響するのかわかりません。ただ、幅は十分でケースをまたがせることは出来ます。

で、実際に板を購入してあてがってみました。はみ出ます、それなりに。

75cm×40cm板
棚板 75x4070cm×40cm板
棚板 70x40
60cm×45cm板
棚板 60x45

でもまぁ・・・固定の仕方次第ではいけるか?といった感じです。が、つるつる滑ります。なぜ?
それは、ケース底面にある四隅のL字の緩やかな足。足といっても数mmの出っ張りですが、それが板の枠に乗っかって滑ります。70cm板の場合は板の方が大きいので枠がストッパーになるようです。
ってことは、ケースの足を60cm幅に合わせて溝を作れば固定までは行かなくても滑りにくくなることは間違いない。ということに。
底足をカット

板がはまり込む

板が半固定される
合わせこんでのカッティング(彫刻刀が便利)なのでピタッとフィット。(ばっちぃのは数を重ねれば熟れ(こなれ)てキレイになるはず)
板を合わせると、もうちょっと押したくらいでは動きません。写真が上下逆なので実際に置くと荷重が加わってそれなりの力を入れて押さないと動きませんでした。
これなら、この上で紐なりゴムで縛ればガッツリと固定出来そうです。