故障したのか?

バイク

昨日のツーリングですが、実は事件が。

それは富士宮口での出来事です。ここは標高2400mの高地です。空気も薄く・・・と、特には感じませんがwww
どこかにバイクを駐めて写真でもー。と、御殿場口のように考えていたのですが記事にしたとおりできませんでした。
で、書き込みとして

#写真が撮れなさそうだったのでドラレコの画像を取り出そうと悪戦苦闘

としています。

結局30分くらいやっていたのですが、最終的に失敗しちゃったわけですが。
やりたかったのは、ドラレコの画像から写真アップのためにスマホへ動画をDLです。
が、これがなかなかできなくてできるようになったので10分くらい前からのをDLしたんです。それくらいだと思っていたので。でも実際は30分経っていて・・・ずーっと駐車中の、しかもバック映像だったという罠。

で、その悪戦苦闘のなかにはエンジン再起動が含まれます。これはドラレコ再起動を行わせるためです。それ自体はうまくいったのですが、なんでか再起動まではスマホとドラレコが通信してくれなくて・・・
問題はそこではありません(最終的にはDLできたので)
問題は、エンジンをかけ直したらメーターに警告灯が点灯しっぱなしになった。というものです。

その警告灯は、車で言うところのエンジンの記号です。
ホンダのグロムでは、取説によると『PGM-FI警告灯』とのこと。なんだそれ?

PGM-FIとは、ProGraMed-Fuel Injection(プログラムドフューエルインジェクション)の略で、ホンダの電子制御燃料噴射装置。
Dジェトロ式吸入空気量センサーを採用し、燃料噴射は各気筒ごとに設けられたインジェクターが吸入行程で作動する。
排ガス規制、燃費向上のために生まれた技術

だそうです。

これが点灯したら、マニュアルでは

走行中またはアイドリング中に点灯した場合は何らかの異常が考えられます。高速走行をさけ、直ちにHonda販売店にご相談ください。

とのこと。まぁそうだよね。

とはいえ、ここはねぇ・・・山の上ですよ。日本一の山の一般車が上がれる最高峰なんですよねぇ・・・速度でなくても下りが強烈なんですけどもぉ・・・?

で、どんな症状になったのか。
実はスカイラインではなにも症状は出ませんでした。症状が出たのはスカイラインから県道に入る頃です。
町中に入るということは信号が待っている。ということです。路地にも「止まれ」があったりします。で、4速くらいで走行しているので3速・2速に減速しつつブレーキ。速度が落ちてきたらクラッチ切って停車となるわけですが、2速くらいにしたときにタコメーターがストンと滅灯。というか、メーターは生きてます。タコメーターの『■■■』表示が消えました。なぜ・・・
答えは安直です。エンジンがストップしたんです。慌ててクラッチつなぐと泣くことになるので、ここは慣れたふりしてスタータースイッチをON。エンジン復活です。

これ、交差点で必ず発生します。毎回交差点でエンストするんです。なんとかならんのか? まぁ警告灯が点いてますけども、確かに。
何回か繰り返すと、今度はすぐにはエンジンかからなくなり・・・数回スターターのスイッチを入れることになります。これ、バッテリーの負荷でかいよね。
後ろにいたバイクの人も不思議そうな雰囲気で、少しずつ距離を開けて走ってます・・・(笑)
仕方ないので研究(走行中になにやってんだか・・・)

アクセルオフでクラッチ切ります。いわゆるアイドリング状態にします。すると、4000とか5000で走行していたのでメーターが3000へダウン。そのまま2000へ。アイドリングは1200から1400位のようなのでそこまで落ちるかなーと思ったら、2000を切った途端に0へ。エンジンストップです。何回か確認して2000回転がリミットと言うことがわかりました。逆に言えば2000以上で回していれば問題はないようです。なにかエンジンというか吸気か廃棄で詰まったのか?と思ったのですが、いくら回しても解決しませんでした(走行中に8000くらいまで空ぶかしを何回かやってみたけれどダメでした)。
ともあれ、停車時はアクセルオフではなく、ちょっとひねって2000回転をキープ。3000くらいまで回すと五月蠅くなるのでダメです。難しい・・・
そんなこんなしているうちに国道139号へ合流です。その前からですが継続して上り坂。3速で6000とか7000とかまで回して加速になります。しかも結構長い時間。これだけぶん回せば詰まっていても飛ぶよな。とか思ったのですが、朝霧高原に到着しても直りません。結局帰宅するまでずーっと点灯しっぱなしでした。

現象としてもう1つ。それはストップ後のスターターでのエンジンの掛かり方です。ボボ・・・ボボンッ!!って感じでした。いつもなら「キュルルル、ボンッ!」と一発(キュルル音は気温や湿度で長さが違うし、一発とは限らないけど)です。なんかこう・・・かぶってる?って感じです。

 
 
 
んでもって。
じつは我がグロム。この『PGM-FI警告灯』の点灯。初めてではないんです。この2年で数回経験しています。そして、そのどれもが【富士山へ行って帰るとき】に発生しているんです。
そして”ボボ・・・ボボンッ!!”のかぶり状態? です。
ここから導き出される推論。それは、『高所対応でガソリン密度が高くなるよう設定された』ということ。(逆だったらスミマセン)
つまり、空気が薄くなっているので燃焼室へのガソリンの配合率を上げて燃やせ。ということです。これが低地に戻っても継続しているのでかぶってしまい不完全爆発でエンジンストップ。ただ高回転だと燃えちゃうし回転もしてるので動いちゃう。ということではないでしょうか。
今回は御殿場口(標高約1500mm)スタートではなく、エンジンをかけたのは道の駅「すばしり」です。標高1000mくらいです。で、止めたのは富士宮口である標高2400m。空気の密度は桁違いです。でも、エンジンを止めるまでは何でもなかった。エンジンをかけ直した瞬間に点灯となった。つまり、ここでコンピューターの設定が変更になったと考えられ、富士宮口では適正っぽい濃度だったのでしょう。でも下界に降りてきて・・・

初めて『PGM-FI警告灯』が点灯したのはスバルラインから戻ってくるときです。「あ、点灯してる」と気がついたのは1合目まで戻ってきてから。やはりジャンパーを脱ごうとしたときに停車したためです。降りてくるときにずーっと点灯していたようですが、点灯自体は気がついていたのですが気にしてなかったのです。で、脱いで座り直して見直してみると何か点灯している。です。そしてさらに下って料金所を過ぎたあたりからでしょうか、やはり停車時にエンストするのです。今回と同じです。対策は「停車時にすこし回しておく」です。これも今回と同じ。
どうやら2000mを超えてくるとこの現象が発生するようだ。というのが経験からわかってきています。そして、この点灯はその日は点灯のままで、次回乗車時には消えています。ここから言えることは、高度センサーかなにかがあって、上がる方は即反映するが戻る方は鈍く10時間とか20時間かかるようだ。ということです。

実際にグロムのサービスマニュアルを読んでいくと、”燃料&エンジン”の章に「標高設定」というのが存在します。モードは4つあり

モード1:海抜0mから2000m
モード2:海抜2000mから2500m
モード3:海抜2500mから3500m
モード4:海抜3500m以上

となっています。
予想通り2000mで壁があるようです。これがモード2に切り替わって、モード1に戻らない。ということなのでしょう。ちょっと端子をショートさせて調整する必要があるのでひょいひょいとは・・・できますけど、面倒だし、そんなに頻繁でもないからな・・・。でもおぼえておいて損はないような気もする・・・
ECM(コンピュータ)の制御なのですけど、初期化するという扱い(モード1)のようですね。うーむ。頭いいのか過剰なのか・・・
#なんとなくですが、TPセンサーというのがそれっぽい雰囲気?
#というか、自動でモード2になるの?

まぁわかってはいたのであまり気にしなかったのですが、一応本日エンジンをかけてみて、ちゃんと消えていることを確認しました。
それだけガソリンと空気の混合比って大事なんですねぇ。

普通にツーリングしていると遭遇率は低いのですが、富士山はねぇ・・・
あと、標高2000mを超えるような山や街道を走るときは要注意ですね。すぐに忘れちゃいそうですけど(点灯したら思い出せればOKです)
本州だと・・・富士山と日本アルプス(中央・南)とかくらいかなぁ。関東に住んでいれば、そこまで位しか普段は行けないですし。

なお、これは本当に故障がなかった場合の話です。なにか故障があるかもしれませんので、なにか挙動が気になるようであれば販売店さんにすぐに相談しましょう。