USB Type-Cのイヤホンジャック

日常

スマホ。最近のスマホにはイヤホンジャック(φ3.5mmのやつ)が付いてない機種が大半です。
使っているギャラクシー Z Fold4も同様です。きほん、Bluetoothのワイヤレスイヤホンを使用しろ。ということの様です。

通勤時に音楽聴取(聞く。という意味。視聴だと見ることも含まれます)だけならそれで十分です。実際、私もSonyのノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンを使用しています。
で、それで何がダメなのかというと「タイムラグ」です。

通勤時の音楽試聴は、スマホをしまっているため音が鳴っているだけ。なので、全く問題なしです。問題なのは動画です。動画だと映像と音声のタイムラグは致命的です。
どれくらい遅延するかというと、私の記憶では1秒近く遅延していたはずです。最近は高速化?したのか0.5秒程度かもしれませんが。
たったの0.5秒なんですけど、映像と音声のタイムラグとしては致命的です。具体的には「あいうえお」と普通にしゃべった場合、映像でしゃべり終わってから音が鳴り出す。という形です。野球とかだとバッターが打って、弾丸ライナーならホームランになったときに「カキーン!」と音がする。といったレベルになります。実際に映像をみてると「なんじゃそりゃ?」の時間差なんです。

これがいやでいやで・・・。なので、私は基本的には有線派。音楽聴取ならどっちでもいいんですけど。
で、イヤホンジャックが問題となってくるわけです。無いんですよ。世界中に馬鹿ども(失礼)はタイムラグ気にならないんですかねぇ・・・

それを解決するためのものがあるんです。「USB C-イヤホンジャック変換」という代物が。
以前、ダイソーで購入したんですが、使い物にならなかったんです。スマホが認識しないという・・・
どうやら最近のスマホはハイレゾとかに対応しているらしく、そういったのに対応してないと認識してくれないようです。また、スマホですのでマイクも必要で、いわゆるイヤホンの3極(左右+グランド)ではなく4極(+マイクライン)になっています。

ということで諦めていたんですが、最近では普通に売られているようで。どうやら「DAC対応」というのを使えば良いらしいですね。お値段も500円から1000円程度と、まぁ諦められる金額のようなので購入してみました。しかたなく。(画像は特にありません)
で、早速スマホに変換ケーブルを差し込むと・・・スピーカーから鳴っていた音楽がなくなりました。音楽は再生中です。認識されたようです。そこにイヤホンを差し込むと・・・
・イヤホンの左右からちゃんと音が鳴りました
・3秒後、早送り再生になりました
なんでよ?使えないじゃん。

一度抜きます。
改めて再生して、同じことを実施。結果も同じ。

一度抜きます。
改めて再生して、今度はマイク付きイヤホンを差し込みます。
・イヤホンの左右からちゃんと音が鳴りました
・その後数分放置しても問題なく音楽再生
・ボリュームコントロールも問題なし
・マイクボタンで一時停止・再生のコントロールもOK
・たぶん、音量ボタンの押し方なのでスキップ系統と操作できると思われ

4極じゃないとだめなのか・・・

と思って放置していたのですが、ふと思い立って改めて実験してみることに。
今度の実験は、変換ケーブルにあらかじめイヤホンを差しておく。というのが条件。その状態でスマホに差し込みます。すると
・イヤホンの左右からちゃんと音が鳴りました
・その後数分放置しても問題なく音楽再生
もちろんボリュームとかの調整は一切できません。イヤホン側で操作できないので。でも、普通に再生できるじゃないですか。なぜ・・・

理由を考えました。結構簡単。
もともとは4極端子なんです。ノーマルの3極のケーブル側にさらにもう1極ついかされているのが4極。それは3極と互換性を持たすため。これは国際規格です。で、4極対応で3極の場合は一番手前(ケーブル側)3と4でショートしている形になります。まぁグランドに落ちている。という表現を使うのですが。アースに落ちているので制御なし。という形になります。

で、最初からそうならそもそもなにも問題ないわけです。4極でも操作してないときは同じ状態な訳ですから。
では、差し込むとどうなるのか?
1極目と2極目。これが変換ケーブルの4極目の接点を通過していくことになります。このとき音が鳴っていると1極目と2極目には電気が流れています。これが4極目の接点を通じて信号となり「4極目あり判定」がなされるのでしょう。で、多少の電気の変化が音の変化のため発生。その情報が「早送り」と類似しているのでしょう。差し込んだ直後はデバイス初期化などもあるでしょうから通常の再生で、そのあとに制御信号処理で早送り・・・なるほど。あとからイヤホンを差し込むと良いことないんですね。
それが分かれば、あとは運用でなんとでもなります。先にイヤホンを入れておけ。というだけですので。

ということで、無事にタイムラグなしで動画を視聴することができるようになりました。
もちろん有線でもタイムラグはあります。ですが、それは0.0x秒とか人が認知できるほどのモノではないので実用上問題なしです。(家庭のテレビとか、スマホ自体のスピーカーと同じです)