『なんちゃってキャンピングカーを作ろう』の第0弾【考察】

なんちゃってキャンピングカー

本当のキャンピングカーは高嶺の花で諦めることになり、それなら自分でそれっぽいのを作れば良いじゃん
ということで、その第0弾です。
今回の記事は実際に何か作業をしたわけではなく、どうしたいか?という方針を決定するための内容です。

キャンピングカー。これを自作しようの前に、実際のキャンピングカーの情報を仕入れておきました。昨年の12月頭からいくつかのビルダーさんへ見学に行ってお話を聞いて、いろいろ学びました。(見学時はキャブコンを買う前提だったんです。なのでキャブコンを見学。でも大抵はバンコンも同時に薦められました)
そして、ビルダーさんごとにこだわりというか力を入れている部分や、結構法律に縛られており融通が利かない箇所などがあることが分かりました。結構面倒そうです。そういう意味では、本格的に作成しようとするといろいろ制約が出てくるようで、なんだかんだで似たような車を作成しようとするとビルダーさん価格は「そこまで高額ではない」ということも分かってきます。

それを踏まえて自分で作ろう。となると、「そこまで本格的なモノが必要か?」というところから考え直す必要がでてきました。

まずは、どんな風に使うのか?というのを細かいところまでイメージをやり直してみます。それは「キャンピングカーありき」で考えてはいけないこと。
今までは「カムロードのキャブコンだったら」というのを前提に、どのように使おうかなー。と考えていました。

・いつでもどこにでも出かけられる
・車中泊が即可能
・休憩も即可能
・食事も即可能

こんな感じです。
では、通常時は?

日常では、平日は勤務のため使いません。休日はスーパーへお買い物。といった、至って普通の生活になるわけです。
スーパー。普段行っているところは立体駐車場で高さ制限があります。2.15m。よくある制限です。
ですが、キャブコンになると2.5mや3mというサイズになり入ることができません。平置き駐車場になります。また、バンコンもハイルーフにすると2.2mで同様にNGとなります。
最近は田舎のスーパーも同様のパターンがあり、非常に使い勝手が悪くなります。
そして、そのサイズから燃費をはじめとして運用コストが高くなってきます。

レジャーと日常。どちらに重点を置くのか?というのを考えないといけないようです。
そして、当然にして日常のほうが重点が高いというのは難しくないでしょう。

となると、キャブコン車を日常運用するというのは非効率的ということになります。キャンピングカーを使っていくことを考えるとバンコンをベースに考えていく必要があることが分かります。
そのバンコン。バンコンバージョンなので、貨物車ベースの話になります。そもそもキャンピングカーのベース車は200万円から300万円。そこに架装でキャブコンは1000万円コース。バンコンは700万円コースになります。もちろん装備に寄ります。

そう、キャンピングカーは装備が千差万別なのです。コレをうまく制御できれば・・・
それがトヨタ神奈川のキャンピングカー。だったのですが、結局600万円強という見積額になりました。そういう意味では結構な装備で800万円前後のキャンピングカーは頑張っていることになります(トヨタ神奈川純正と比較して装備がかなり充実している)。もっとも、トヨタ神奈川のは「できるだけ装備を減らして価格を下げる」「必要なのはオプションにする」というコンセプトなので、同様装備にすれば高額になるのは当然の話で、そもそもビルダーさんに制作に依頼する形になるので似たような金額になるのも当然ということです。
そんな感じで、結局は高額になりすぎだ。という判断にさせられました。

これらのことを学び、自分でどうすれば良いのかというのを考えてました。

私が求めるキャンピングカー。
もともと、ビルダーさんが設計しているレイアウトには満足していませんでした。何がどう不満なのかまでは解析できてないのですが、「もっとやり方があるのではないのか?(私好みの)」とずっと思っています。それは現在も継続しています。ただ、先にも述べたように法律の壁というのもあるので無理難題なのかもしれませんし、一般売りとしてはNGな間取りなのかもしれません。そこは否定しません。

改めて、私が求めるキャンピングカーとは?

結局は
・いつでもどこにでも出かけられる
・車中泊が即可能
・休憩も即可能
・食事も即可能
これなんです。

それぞれを検証してみます。

・いつでもどこにでも出かけられる
 →車なので、これは問題なし

・車中泊が即可能
 →フルフラットにしてエアベッドでなんとか可能

・休憩も即可能
 →これ自体は特に問題なし(リビングという点では微妙)

・食事も即可能
 →テーブルを使うことでなんとか(弁当とか)

実のところ、ノアを選択した時点で一通りクリアされることが分かりました。というか、分かったので選択したのです。
ただ、キャンピングカーとしては使い勝手は最悪な状態です。まぁ何もしてないので当然なんですが。
では、どこを改善すれば良いのでしょうか? それを検討していくことになります。

・いつでもどこにでも出かけられる
 →これは、逆に普通車なので何も問題はありません。むしろキャンピングカーの方に問題があります

・車中泊が即可能
 →セダンと比べると圧倒的に有利。あとはどこまで快適性を求めるか?の話になってきます

・休憩も即可能
 →椅子は申し分なし。セカンドシートを後ろへスライドすることで足下空間は超広々。小さなテーブルを置くことで休憩や軽食など一通りのことが可能となりますので、問題はないでしょう。

・食事も即可能
 →弁当や菓子パン、ジュースなどはコンビニやスーパーで入手可能です。

一見するとなにも問題はなさそうなんですが、これが高速道路のパーキングエリアや道の駅。そして時間は夜中。というのを考えてみると状況が変わります。どの状況が変わるかというと「飲食物の入手」です。これだけが外部からの資材調達となっています。
まぁあらかじめ用意しておけば良いだけの話ではあるのですが、冷蔵品などは?など考えると問題が出てくることも変わります。

改善の必要があるのは飲食に関する点である。ということが浮き彫りになってきました。
では、その飲食について考えてみます。

まずは食事から。
先も述べたように、事前にお弁当などを購入しておけば1食や2食程度であれば問題はありません。
問題となってくるのは宿泊を伴う場合です。こうなってくるとインスタント食品というのが必要になってくるでしょう。では、それをどうやって調理するのでしょう? パッと思いつくのは
・温める
・お湯を使う
です。
温めは電子レンジと湯煎といった方法が考えられます。
お湯を使うには電子ポットやガスによる沸騰が考えられます。

お湯を沸かすためのガス。これはキャンプ道具での定番なので問題なしとしましょう。問題となるのは「水」です。
温めのための電子レンジ。これにはAC電源が必要です。
つまり、調理を考えた場合
・ガス
・水
・電気
という一般的なインフラが必要になってくる。というのが分かりました。
この中でガスに関してはキャンプにおけるバーナーで対応可能なので、あえて考える必要はないでしょう(別途、安全面に関しては考察が必要です)。電気に関しては車のバッテリーでは話にならないことは確定で、ポータブル電源や外部電源といった手段が必要ですし、電子レンジ本体と台も必要でしょう。まぁ必要なモノは分かっています。
最大の問題は「水」です。

水。
これは、安直にペットボトルを用意することで解決できます。
が、果たしてそれだけでしょうか?

例えばカップ麺を考えてみます。
・お湯を沸かす(ガスで水を湧かす)
・カップ麺にお湯を入れて待つ
・食べる(箸を使う)
・カップを捨てる
で一連の作業が終了します。が・・・

・湧かしたお湯はきれいに使い切りましたか?
・使い終わった箸はどうしますか?
・洗面とかはどうしますか?

1食だけを考えれば、箸は割り箸で使い捨て。お湯はまぁ白湯なので地面に流す。とかでも許されるでしょう(量次第でもありますが)。それがスプーンだったら?とか、ちょっと調理で菜箸やお玉とかだったら?とかは宿泊を考えれば出てきます。
そうです。ちょっとしたことで生活排水が発生してきます。それに対処するためにシンクが必要になってくることになります。
そういう意味ではキャンピングカーの要件としてシンクが必須。というのはよく考えられているのが分かります。

ということで、最低限に必要なモノとして
・ギャレー(シンクのことです)
・ベッド
・ポータブル電源
・電子レンジ
・ガスコンロ
・テーブル
というのが必要そうだ。と分かってきました。

ただ、先述のように「レジャー」と「日常」のどちらに重点を置くのか?というのも大事なポイントです。
私の場合は「日常」のほうが重いので、これらはイベントで利用することになります。
となると、普段は不要。ということになります。

そこで、これらはすべて車外へ持ち出せるようになっていると便利そうだ。という考えとなります。(サードシートを使うためには常設型ではムリ)
持ち出せるとなると、キャンプの際にも使用できる。ということで、そういう意味では使い勝手は良さそうです。

キャンピングカーということで考えると、
・ベッドはシートとかを使うのでとりあえずは何も準備しなくてOK。
・ポータブル電源は市販品を購入するので後日対応(予算もありますし)でOK。
・電子レンジはポタ電(ポータブル電源)が用意できてからの話。
・ガスコンロはキャンプ道具で既に持っている
・テーブルもキャンプ道具で既に持っている

ということで、まずは車外への取り出しが可能なギャレーを用意することから始めれば良さそうです。
あとはベッドでしょうか。フルフラットにしても椅子としての凸凹があるのでエアベッドで対応をしているのですが、防災を考えるともうちょっとなにか手を入れた方が良いのかもしれませんが、どうなのかなぁ?